SMS送信サービスは数多くあり、機能はもちろん導入費用などにも違いがあるため、何を比較して選べばよいか難しくなっています。そのため今回は、SMS送信サービスを導入検討する際のおすすめ比較ポイントや料金の違いなどについて解説します。
- Chapter
- SMS送信サービスとは
- SMS送信サービスの活用シーン
- 業務連絡や社内通達として
- 督促や決済案内
- 本人確認
- 予約などのリマインド
- 販売促進やマーケティング
- 災害時の緊急連絡
- SMS比較ポイント① 接続方式によって到達率が違う
- SMS比較ポイント② 送信できる文字数
- 「情報量」で訴求力を高めるためにSMSの文字数は必ず確認しておく
- メディアSMSなら全キャリアに長文SMSを送信可能
- SMS比較ポイント③ 送信元の表示
- SMS比較ポイント④ 送信単価・料金
- SMS比較ポイント⑤ その他の機能
- SMSの双方向送信機能
- 他人接続判定
- キャリア自動判定機能
SMS送信サービスとは
SMS送信サービスは、SMSと呼ばれるショートメッセージサービスを使って、本人認証や情報の提供、メッセージの送信などを行うことができるサービスです。
メールではインターネット回線を利用してメールアドレス宛てにメッセージの送受信が行われますが、SMSでは電話と同じ回線交換ネットワークを利用して携帯電話番号宛てにメッセージの送受信が行われます。
個人間でSMSのやり取りを行う場合、基本的に一斉送信ができず、1日に送信できるメッセージは200通までとなっています。また送信日時を指定したりテンプレートを作成するなど、便利な機能は備わっていません。
そのため、ビジネスで利用する場合はSMS送信サービスの利用が必要です。SMS送信サービスでは主に、
- SMSの一斉送信や個別送信
- 配信日時の予約
- メッセージ内容のテンプレート保存
- 宛先のグルーピング
- 送信先別のキーワード挿入
- 短縮URLの自動生成
- オプトアウト自動処理
などの機能が備わっています。そのため、SMS送信サービスを利用する際には「接続方式」「送信できる文字数」「送信元の表示」「料金設定」に注目して選ぶのがポイントです。
SMS送信サービスの活用シーン
- 業務連絡や社内通達
- 督促や決済案内
- 本人確認(SMS認証)
- 予約などのリマインド
- 販売促進やマーケティング
- 災害時の緊急連絡
業務連絡や社内通達として
SMSは電話番号が宛先となるため手軽に連絡できるのが特徴です。現場作業員などメールアドレスが分からない相手への連絡手段として利用されています。
督促や決済案内
SMSは到達率や開封率が高いのが特徴です。そのため重要な連絡などで利用される場合も多くあります。
督促用の電話をかけても繋がらない場合、その電話番号を宛先にしてSMSを送信することで、連絡内容の概要やアポイントメントの日時設定などを伝えるのも有効です。
本人確認
WEBサービスやアプリなどでのアカウント登録やログイン時の本人確認として、SMS認証が広く利用されています。
宛先となる電話番号は、発行する際にキャリアによる審査が必要なため不正取得が難しい情報です。そのため本人との結びつきが強く変更される頻度も少ないため、認証用の手段として活用されています。
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予約などのリマインド
予約の無断キャンセルを防ぐためにSMSを活用している企業が増えています。
もしメールでリマインドを行う場合、電話で予約を受けた際に手間がかかり、間違いも起こりやすいためあまり現実的ではありません。一方で電話番号であれば数字列である上に桁数も少ないため、インターネットだけでなく電話からの予約でも情報を取得しやすいといえます。
販売促進やマーケティング
開封率が高いというSMSのメリットを活かして、商品やサービスのアプローチ手段として利用することもできます。
MNP制度の導入により、キャリアや機種を変更しても同じ電話番号を使う人が増えたため、以前に取得した顧客情報でも電話番号であれば変更されていないことが多く、休眠顧客の掘り起こしとして活用している企業もあります。
災害時の緊急連絡
災害時は音声通話が一時的に集中して非常に繋がりにくくなります。そのため連絡網などを用いて順番に連絡を回していくことが難しく、時間がかかる可能性が高いとされています。
そこでSMS送信サービスを利用し、社員やグループ内へメッセージを一斉送信するのも一つの手段。SMSは災害時にも強く、緊急連絡用としても活用できます。
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SMSの活用事例についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
SMS比較ポイント① 接続方式によって到達率が違う
SMSの接続方式には、国際網接続と国内直接接続の2種類あります。
まず国際網接続は、海外の配信事業会社を使ってSMSを送信するというものです。海外の回線を利用すると送信単価を抑えることができ、大量配信を検討している企業に取っては大きなメリットとなります。また、国際網接続では送信元として11桁以内の英数字を自由に組み合わせて設定可能。企業名やサービス名などを送信元に表示できるのが特長です。
しかし、このメリットを悪用して、送信元に有名企業の名前を表示したフィッシング詐欺などの悪質なSMS送信が増えたため、国内の通信事業者がフィルタリングを行うようになりました。そのため国際網接続では到達率が低く、送信しても届かない可能性が高くなっています。
一方でキャリア直接接続は、国内大手キャリアの回線を利用してSMSを送信する方式です。
高い到達率が担保された経路を通ってサービスが提供されるため、国内顧客への到達率が高い水準で安定するところがメリット。サービスによっては到達率99.9%を誇っているものもあります(※)
法人としてSMSを送信する際に迷惑SMSと間違われたり悪用されないようにするためにも、キャリア接続を採用しているSMS送信サービスを選んだ方が良いでしょう。
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SMSの接続方式について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
SMS比較ポイント② 送信できる文字数
個人間でSMSのやり取りを行う場合、基本的には全角で最大670文字まで送信できます(iPhone4S以前の端末やiOSが10.3.0以前のもの、Androidやガラケーの一部など古い機種では70文字までしか受信できない場合があります)。
しかし、SMS送信サービスでは送信先キャリアによって70文字までしか送れない場合があるため注意が必要です。
「情報量」で訴求力を高めるためにSMSの文字数は必ず確認しておく
送信できる文字数の多さを重視すべき一番の理由は、SMSにとって情報量の多さが強みになるためです。
SMSはメールなどに比べて到達率や開封率が高いことがメリットである反面、メッセージテキストが短いことがデメリットでもあります。短いメッセージの中では、誘導したいサイトURLを入力すると文字数が足りなくなってしまったり、本来伝えたかった情報を十分に書くことができなかったりと、SMSを効果的に使えないケースがあるのです。
メディアSMSなら全キャリアに長文SMSを送信可能
メディアSMSではdocomoは660文字、au・SoftBank・楽天モバイルは670文字まで、1通のSMSで送信可能です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
SMS比較ポイント③ 送信元の表示
先述した通り、国際網接続のサービスを利用すれば英数字を用いて会社名やサービス名などを表示できます。ただし直接接続の場合は電話番号など数字列しか表示できません(SoftBankでは6桁の数字が表示されます)。
SMS送信サービスによっては数字列を指定できなかったり、違う会社でも同じスレッドに表示される(他社と送信元の番号表示が同じになる)場合があります。
docomoやauでは自社の電話番号が表示されるよう登録し、SoftBankでは自社専用の6桁の番号を用意してもらいたい場合、別途料金が必要となるサービスもあるため、導入前に確認しておきましょう。
SMS比較ポイント④ 送信単価・料金
SMS送信サービスの料金相場は、国際網接続の場合は8円程度、直接接続の場合は16円以下となっており、送信通数が多いほど単価が安くなります。多くのサービスは初期費用が0円となっており、比較的導入しやすいのもポイントです。
ただし月々支払う料金形態でサービスごとに違いがあり、
- 月額料金制
- 従量課金制
- 従量課金制(送信成功分のみ)
といった違いがあります。
特に従量課金制では、送信した分は全て請求となるサービスと送信が成功した分のみ請求となるサービスの2種類あるため、選ぶ際には特に注目すると良いでしょう。
SMS比較ポイント⑤ その他の機能
SMSの双方向送信機能
通常、個人の携帯電話間でSMSを送信する場合は、お互いにメッセージを送りあうことが可能です。しかしSMS送信サービスは一斉送信や個別送信に特化しているため、受信機能がついていないものもあります。
また、ビジネスでSMSを利用する際、顧客一人一人に対して毎回返信を行うのは現実的ではありませんよね。 そこで役立つのがSMS双方向送信機能です。
細かな仕様は各SMS送信サービスごとに異なりますが、基本的には企業側が送信したSMSに対して相手(顧客)が返信すると、自動的に内容を判別して、あらかじめ用意しておいた返信メッセージを送信する仕組みとなっています。
メッセージ送信以外の用途でSMSを利用しない場合は双方向送信機能は特に必要ありませんが、顧客からの返信に対応してやり取りを行いたい場合は、SMS双方向送信機能があることは必須条件となります。
全ての返信に対して同じ内容のメッセージを送信できれば良いのか、それとも返信内容にマッチしたメッセージをそれぞれ送信したいのかなど、実際の利用イメージを明確にしたうえでサービスを比較・選択することが重要です。
他人接続判定
顧客の電話番号を読み込んで過去の利用履歴と照らし合わせ、他人接続の可能性がある電話番号を抽出・アラートしてくれる機能です。
例えば、過去に未利用期間が3か月以上空いている電話番号などは、当初の契約者が携帯電話を解約しており別の人物がその番号を利用している可能性があります。
同じ電話番号であっても、意図しない人物へ個人情報などの重要な情報が送信されてしまうことを防ぐために、他人接続判定機能はあったほうが安心な機能の一つです。
キャリア自動判定機能
SMSを送信した際に、顧客がどのキャリア(docomo、au、SoftBank)でSMSを受け取ったかが判る機能です。
この機能を使うメリットは、顧客の利用キャリアを判定することで、送信可能なメッセージ文字数が自動で把握できるという点です。特に「SMS長文化機能」を利用する際は、キャリアごとに上限文字数が異なるため、キャリア情報を取得することでより効率的なメッセージ配信が可能となります。
これらの機能は、メインのSMS送信サービスにプラスして活用することで、よりSMSのアプローチの幅を広げるためのものです。必ずしも利用する必要はありませんが、サービスを比較する際にはチェックしておくと良いでしょう。
基本的な機能は似ていても、備えているオプションや特色は大きく異なります。その中でも、SMSをより効果的に利用するために特に重要なポイントは「接続方式」「送信できる文字数」「送信元の表示」「料金設定」の4つです。SMS送信サービスの比較検討の際には、ぜひ一度確認してみましょう。
ただし、SMS送信サービスの仕様等に関する詳細情報はWeb上では具体的に説明されていない場合が多くあります。そのためまずは、色々なサービスを見比べるためにも資料請求を行いましょう。
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SMSnavi編集部
株式会社ファブリカコミュニケーションズ SMSnavi編集部。SMS(ショートメッセージサービス)に関する記事を執筆しています。
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