携帯電話番号を用いて全角70文字までのテキストメッセージが送受信できるSMSですが、最近は法人ビジネスにおいて非常に有用なツールだと注目を浴びています。 ビジネス利用する上で大量送信が必要となりますが、今回はPCからSMS送信を大量送信する方法について解説します。またサービス利用方法についてや、導入の手引きに関しても一緒に学んでいきましょう。

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- Chapter
- 基本的なSMSの特徴についておさらい
- パソコンからSMSを送信する前に確認すべき注意点
- 個人でPCからSMSを送信するなら、スマートフォンとの連携が必要
- 企業でSMSを利用するなら、SMS送信サービスの導入は必須
- 送信の際に利用するのはAPIと管理画面の2種類
- SMSをPCで受信したい場合は双方向SMS機能のあるサービスを選ぼう
- ビジネスにおけるSMSの活用シーン
- 法人向けSMS送信サービスの選び方
- 導入前に、各社サービスの「トライアル」を試して比較
- まとめ
基本的なSMSの特徴についておさらい
SMSとはショートメッセージサービスの略称で、電話番号宛てにテキストメッセージを送信できる連絡方法です。docomoでは「ショートメール」、auでは「Cメール」とも呼ばれています。専用アプリをインストールする必要がない上に、ほぼ全ての携帯電話にSMS機能が備わっているため、事前の準備なく利用できるサービスです。このSMSの特徴としては以下の4つが挙げられます。
メッセージの到達率が高い
先述したようにSMSは携帯電話番号を用いてメッセージのやり取りを行います。この携帯電話番号の性質として挙げられるのが、変更されにくいという点です。
以前までは契約キャリアを変更すると携帯電話番号も変更する必要がありました。しかしMNPと呼ばれる制度が導入されたことで、キャリアを乗り換えた場合(例えばauからdocomoなど)でも同じ番号を利用できるようになり、携帯電話番号を変更する人が減少しています。そのため宛先間違いで未達となる可能性が低いのがメリットです。
開封率が高い
基本的にSMSは受信時にポップアップなどで通知が表示されるため、視認率が高いのも特徴の1つ。2019年に20代から60代以上までの男女492人を対象として実施したアンケートでは、メールの平均未読数が約86件とSMSの約3倍という結果に。また、メールでは中身を確認せずに消去する連絡の割合が約4割と多くなっています(※)。
この結果から、メールよりSMSの方が中身を読んでもらいやすく、未読のままスルーされる可能性が低いといえます。
セキュリティ性が高い
例えばメールアドレスは無料のものを複数発行することができます。加えて個人情報を入力したくない場合などは、一度使用するだけの「捨てアド」を発行することも可能。手軽に利用できることから今でも多くの人に利用されています。しかし、各メールサービスへログインする際のIDやパスワードが流出した場合、悪意ある第三者から不正ログインされる可能性があるのが懸念点です。
一方でSMSは携帯電話番号を利用して送受信を行うため、IDやパスワードが必要ありません。SMS利用時は携帯電話に内蔵されているSIMカードが必要となるため、外部からオンライン上で不正ログインされる可能性が低いのも特徴です。このセキュリティ性の高さからWeb上での本人確認でもSMSは利用されています。
パソコンからSMSを送信する前に確認すべき注意点
宣伝や販促をする際は、SMSも特定電子メール法の対象となる
特定電子メール法とは迷惑メールを防止するために制定された法律のことです。企業が顧客に対して電子メールを送信する際に遵守すべきガイドラインが示されており、オプトインによる同意の取得と保存、オプトアウトの明記が義務化されています。これに違反した場合は3,000万円以下の罰金が課せられるなど、厳しい罰則が設けられているため適切な運用が必要です。
この「電子メール」にはSMSも含まれるため、特定電子メール法の対象となります。そのため「宣伝・販促のためにSMSを送信してもよいか」の同意を得たり、受信停止・拒否を受け付けるフォームなどの設置が必要です。
ただし、督促や予約日の確認など、宣伝や販促が目的でない連絡の場合は特定電子メール法の対象にはなりません。詳しくは法人向けSMS送信サービスの担当者に聞いてみるのも良いでしょう。
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特定電子メール法を遵守するためには、個人情報利用の許諾の他にも必要となる対応があります。その対策方法について、「宣伝や販促でSMSを使う際の注意点は?【特定電子メール法】」にて詳しく解説しています。
SMSで送信できる文字数には制限がある
基本的にSMSでは全角670文字までしか送信できません。それ以上の文字数を入力して送信すると、分割されるかエラーで送れない場合があります。法人向けSMS送信サービスを利用する場合は、サービスによって70文字しか送信できなかったり、宛先キャリアによって送信できる文字数が異なるケースもあるため、よく比較しておきましょう。
また、SMSは送信時に文字数に応じて料金がかかるのも注意点です。電話回線を利用したサービスのため、1通あたり税抜3~30円ほどかかります。
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SMSの文字数や送信料については下記の記事で詳しく解説しています。
送信元を明記しておく
SMSを受信すると、基本的には送信元の電話番号か電話帳に登録されている名前が表示されます。電話帳に登録されていなかった場合、送信元の電話番号だけが表示されるため、誰から送られてきたものかすぐに判別ができません。迷惑メールと間違われる可能性もあるため、メッセージ内に送信者の氏名や企業名を明記するようにしましょう。
また、SMS送信サービスの中には送信元をアルファベットで表示できるものもあります。ただしこのような場合は海外の回線を利用して送信されるため、キャリア側によるフィルタリングに引っかかり相手へSMSが届かないケースがあるため注意が必要です。
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SMSの送信元表示については「SMSの送信元表示と偽装対策について」でより詳しく解説しています。
個人でPCからSMSを送信するなら、スマートフォンとの連携が必要
基本的にPCだけでSMSを送信したい場合は、上記で説明したSMS送信サービスを利用する必要があります。ただしスマートフォンと連携することで個人利用でもPCからの送信が可能です。利用するスマートフォンがiPhoneの場合は、連携できるPCがMacに限られるため注意しましょう。
iPhoneと連携してPCからSMSを送信する場合
- Macのメッセージ機能に、iPhoneで利用しているApple IDでサインインする
- メッセージ画面の右上にある、「四角と鉛筆のアイコン」をタップする
- 送信先の電話番号を入力するか、右の「+マーク」から連絡先を開き、送りたい連絡先を選択する
- メッセージを入力する
- 「return」ボタンを押す
Androidと連携してPCからSMSを送信する場合
- PCのWEBブラウザでPC版「メッセージ」を開く
- Androidで 「QR コードをスキャン」 をタップし、PCのWEBページに表示されているQR コードを読み取る
- 「新しい会話」をクリックする
- 送信先の電話番号を入力するか連絡先を開き、送りたい連絡先を選択する
- メッセージを入力する
- メッセージ右側の「紙飛行機のアイコン」をクリックする
ただし1日に送信できるSMSの数は200通まで
SMSをスマートフォンで送信する場合には、送り先の番号を電話帳から1件ずつ呼び出してその都度文章を入力をする必要があります。また送信できるメッセージ数においても、スマートフォンの場合は1日に200通までという制限があるため、大量に送信したい場合は別の端末を併用しなければならないなど、事業利用で検討している場合は不便が生じます。
では、既にSMSを利用している企業はこれらの課題をどのように解決しているのでしょうか?
企業でSMSを利用するなら、SMS送信サービスの導入は必須
電話番号を介しての送受信という性質上、そのイメージから「スマートフォンを使用して1件ずつ送信する必要があるのでは?」と思っている方も意外と少なくありません。しかし、法人向けのSMS送信サービスを導入・利用することで、大量のSMSを素早く簡単に送信することが可能です。サービスによってはcsvファイルを用いて一括自動配信を行ったり、IVRと連携したマーケティングも可能です。
また送信するだけではなく、送信結果や短縮URLのクリック数をcsvファイルとして一括出力し、開封率を測定することも可能です。
単なるSMSの送受信を行えるスマートフォンとは異なり、SMS送信サービスを利用することで、定期的な注文確認やキャンペーン案内・予約の前日確認など、主にBtoCのあらゆる場面でSMSを活用できます。
送信の際に利用するのはAPIと管理画面の2種類
SMS送信サービスはPCからの送信が可能で、SMSメッセージの内容の作成や送信の際には「管理画面」もしくは「API」のどちらかを利用するのが一般的です。他にも方法があるもののこの2つが代表的であり、用途や担当者の技術的知識によって選別するのが好ましいでしょう。
多くのSMS送信サービスでは、インターネットに繋がっているPCがあれば管理画面を利用でき、専用ソフトなどのダウンロードは必要ありません。また、難しい開発やプログラミングなどを行う必要もなく、技術的知識に明るくなくても導入しやすいのが特徴です。
一方でAPIとは「アプリケーションプログラミングインターフェイス」の略で、人間とコンピュータの間に立って情報の仲介の役割を果たすものを言います。SMS送信サービスにおいては、APIは送信元の電話番号や回線の管理、Webサービスとの連携などさまざまな業務を担います。
自社で開発・利用しているシステムと連携してSMS送信を行いたいなど、他のアプリやシステムに組み込んでシステマティックに管理および運用する場合は、プログラム同士で連携できるAPIを利用することで実現可能です。
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APIを利用して自社システムにSMS送信機能を導入する際に確認しておきたい項目についてはSMS送信でAPIを導入する前に気をつけておきたい3つの比較ポイントにて詳しく解説しています。
SMSをPCで受信したい場合は双方向SMS機能のあるサービスを選ぼう
基本的にSMS送信サービスは送信することに特化しており、受信機能は備わっていません。そのため受信したメッセージを確認したい場合は双方向SMS機能が必須となります。サービスによってはメッセージの内容によって自動返信できるものもあるため、下記のように簡易的なアンケートとしても利用可能です。
1. 満足
2. やや満足
3. どちらでもない
4. やや不満
5. 不満
◼️ユーザーから1~3の返信があった場合
◼️ユーザーから4または5の返信があった場合
ビジネスにおけるSMSの活用シーン
督促や決済通知時に電話が繋がらない人への連絡手段
重要かつ急ぎの連絡があり、電話をかけてもタイミングが悪く繋がらない人への連絡手段としてSMSが挙げられます。セールスや迷惑電話である可能性を考えて出ていない人も多く、2015年にマイナビが行ったアンケートでは、76.2%の人が知らない電話番号からの電話には出ないと回答しています。
発信先の電話番号宛てに折り返し連絡が欲しい旨や、伝えたかった連絡の概要を記載したSMSを送付するのも効果的です。
電話予約時のリマインドとしてSMSを送付
飲食店や美容院などを電話で予約した際、予約日の確認としてSMSを送付するのも有効です。例えば、2018年11月に経済産業省が発表した「No show(飲食店における無断キャンセル) 対策レポート」によると、飲食店における無断キャンセルでの被害額は年間約2,000億円と報告されており、いわゆる連絡なしのドタキャン増加が問題視されています。
この無断キャンセル対策として予約の確認メッセージを事前に送付するなどが挙げられますが、電話で予約を受けた場合、相手のメールアドレスを口頭で確認するのは手間がかかる上にミスも発生しやすいのがデメリット。そこで発信元の携帯電話番号宛てにSMSで確認連絡を行えば、手間なく手軽にリマインドを行えます。
販売促進やマーケティング手段として利用
SMSのメリットである開封率の高さを活かして販促手段として活用する企業も増えています。また、先述したように携帯電話番号は変更されにくい情報のため、休眠顧客の掘り起こしとしても有用な手段です。リピート促進のためにメールマガジンを配信しても購入につながらなかったり、開封率の低さに課題を持っている場合は、SMSでアプローチするのもおすすめです。
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ビジネスでのSMSの活用シーンについては下記の記事でさらに詳しく解説しています。
法人向けSMS送信サービスの選び方
SMSの送信方式は2種類
SMSには大きく分けて「国際網接続」と「キャリア直接接続」の2種類の送信方法があります。まず国際網接続では海外の配信事業会社を利用して送信されるため、送信単価を比較的安価に抑えられるのがメリットです。しかし海外の回線を経由して送信されるため、国内キャリアが用意しているフィルタリングに引っかかり、相手にメッセージが届かない可能性があります。
一方でキャリア直接接続は国内大手キャリアが用意した回線を利用して送信する方式です。高い到達率が担保された経路を通じてサービスが提供されるのがメリット。SMS送信サービスによっては到達率99.9%を誇っているものもあります(※)。SMSの特徴である到達率を担保して利用したい場合は、キャリア直接接続を採用しているサービスを選びましょう。
送信可能な文字数に注意する
前述したように、携帯電話からSMSを送信する場合は全角670文字まで送信できますが、法人向けSMS送信サービスを利用する場合はその限りではありません。一部のキャリア宛てでしか670文字送信できないサービスもあるため、新商品やキャンペーンの案内など70文字以上必要な連絡を予定している場合は、比較検討時にキャリアごとの送信可能な文字数を確認しておきましょう。
料金
SMS送信サービスには一定通数送信できる月額サービスや、送信した通数に応じて請求される従量課金制を採用しているものなどがあります。また、従量課金制の中でも送信した分を請求するものと、送信成功した分だけ請求するものがあるなど様々です。
しかし多くのSMS送信サービスはWeb上で料金表を公開していません。そのため詳しい料金体系については資料請求や問い合わせが必要です。
導入前に、各社サービスの「トライアル」を試して比較
複数社からリリースされているSMS送信サービスは、付随する基本機能もさることながら、料金体系や1通あたりに送信可能な文字数、オプション機能の性能差など千差万別です。初期費用や1通あたりの単価など費用面を事前に調べることはできても、実際に運用してみなければ自社に適した料金とプランを見抜くのは難しいでしょう。
また各社で異なる配信者情報の表示方法も大切で、仕様によっては開封率を左右する重要なポイントとなります。
実際の使用感を確かめるには、導入前に各社の送信サービスにおいてトライアルサービスを利用することをおすすめします。トライアルアカウントに登録すれば無料で電話番号が振り分けられ、実際のサービスで使用できるAPIや管理画面を使って試験的にSMS送信・管理を体験することが可能です。
多くのサービスで提供されているため、ぜひ利用して必要な機能が搭載されているか、操作しやすいかなどを導入前に十分検証しておきましょう。無料トライアル期間中に取得した電話番号は、有料版導入後に引き継いでそのまま使用することができることもあります。
まとめ
- PC(パソコン)からSMSを"送信"することはできますか?
可能です。音声回線を契約している携帯電話とPCを連携するか、SMS送信サービスを利用することで送信できるようになります。
- PC(パソコン)からSMSを"受信"することはできますか?
SMS送信サービスの中には「双方向SMS機能」を搭載しているサービスがあります。双方向SMSを使用すればPCの管理画面から受信したSMSの内容を確認することができます。
- SMSをPC(パソコン)から送信する場合の注意点はありますか?
注意点は主に3つあり、「SMSも特定電子メール法の対象となる」「送信できる文字数は基本的に全角670文字まで」「携帯電話とPCを連携して送信する場合は1日に200通までしか送信できない」などが挙げられます。
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