携帯電話を購入すると、携帯電話会社が電話番号を準備してくれるので、電話番号について考える機会は少ないかもしれません。電話番号は単なる数字の羅列ではなく、そこには市外局番や国際電話などの決まったルールや仕組みが存在します。ここでは、携帯電話のルールや仕組みについて詳しく解説します。
そもそも電話番号とは?
電話番号とは、通話の相手を識別するための0から9までの数字を組み合わせた数字列のことです。家や会社で使われている固定電話は、正式名称を加入電話といい、「0+(市外局番)+(市内局番)+加入者番号」という構成になっています。東京に電話をかけるときは、頭の番号が「03」になっていますが、厳密に言うと東京の市外局番は「03」ではなく「3」になるのです。この頭の「0」は市外識別番号あるいは国内プレフィックスと呼ばれており、国内通話を示す合図になっています。0が最初につくことで、その電話が市内電話、緊急電話、番号案内などではないことを電話交換機に示すことができます。
発信者と受信者を繋げるためには交換機が必要です。無線のように発信者と受信者が直接繋がっているわけではありません。電話サービスが登場したばかりの頃は交換手が手動で線を繋いでいましたが、現代ではコンピューター化されたシステムが交換機の役割を担っています。電話番号は、この交換機を動かすために必要なものです。
携帯電話の番号はなぜ090や080から始まるの?
携帯電話の電話番号は「090」や「080」で始まりますが、これにも理由があります。まず、「0□0」という始まり方をする番号は携帯電話だけではありません。「010」は国際電話、「050」はIP電話に割り当てられており、携帯電話とPHSは「090」「080」「070」から始まる11桁の番号です。もともと携帯電話の電話番号は10桁だったのですが、携帯電話が急激に普及して電話番号が足りなくなったため、1999年に現在の11桁に変更されました。
しかしこれで携帯電話の電話番号不足が解消されたわけではありません。実際、現行システムの携帯電話番号が枯渇するのは時間の問題と言われています。その対策として、総務省は2021年までに携帯電話番号に「020」から始まる番号を追加すると発表しています。「020」はポケベルに割り当てられていましたが、徐々に利用者が減って2019年にはサービスが終了しており、そこで使われなくなった電話番号を携帯電話番号に使用するということです。桁数も11桁から14桁に増加すると発表されており、今後も携帯電話番号は変化を続けていくでしょう。
市外局番や市内局番ってなに?
前述したとおり、固定電話番号の最初の「0」は、国内通話を示す「国内プレフィックス」です。これに続くのは1~4桁の「市外局番」で、総務省が地域ごとに番号を決めています。基本的に北から南に行くにつれて番号が大きくなっており、北海道札幌市は「11」、鹿児島県奄美市は「997」となっています。国内プレフィックスと合わせて「0□□」を市外局番として扱うことが多いです。「東京03」や「大阪06」など、地名を冠して市外局番を示すこともあります。
市外局番は「市外にかけるときに必要」になるので、市外局番が同じ固定電話同士で通話をする場合は省略することができます。携帯電話が普及したことで、「市内なら市外局番を省略できる」ということを知らない人も多いのではないでしょうか。ただしエリアの区分けは必ずしも市町村ではないので注意が必要です。例えば、兵庫県尼崎市の市外局番は、隣の大阪市と同じ「06」が割り当てられています。
市内局番は市外局番の次にくる数列で、1~4桁で構成されています。この部分は総務省が電話会社ごとに指定しています。また市外局番と市内局番は合わせて5桁ですが、世帯数が多く電話番号が多く必要な地区では、市内局番の桁数が増えています。
国際電話番号とは?
海外に電話をかける際は、相手の国内で利用している電話番号にかけるだけでは繋がりません。まず、これからかける電話が国際電話であることを示すために国際プレフィックス「010」を利用します。ただしこれは電話会社選択サービスで事前に登録した電話会社を使用する場合で、それ以外の電話会社を指定する場合は国際プレフィックスの前に事業者識別番号をダイヤルします。 続いて国番号でどこの国にかけるか指定します。例えばアメリカは「1」、イギリスは「44」、日本は「81」です。これに続けて相手が国内で使用している電話番号を指定します。この時、国内プレフィックスは省略が必要です。例えば日本の場合では、市外局番前の「0」を外した電話番号を入力します。これで海外に電話をかけることができます。
電話番号の前に「+」が付いていることがありますが、これは「+」に繋がっている部分が国番号であることを示しています。例えば「+1-234-56-7890」なら「+」の後に付いている「1」部分が国番号、すなわちアメリカの番号であることを示しているため、国際プレックスに続けてこの番号を入力するだけで電話が繋がります。国番号を調べる手間が省けるため、国外から電話をかけてくる相手には、この表記で相手に番号を教えてあげると親切です。

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SMSnavi編集部
株式会社ファブリカコミュニケーションズ SMSnavi編集部。SMS(ショートメッセージサービス)に関する記事を執筆しています。
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