SMS用の電話番号を無料取得。安全性に問題はないのか?

Webサービスやアプリを安全に使うための認証方法として、広く使われている「SMS認証」。しかし近年、LINEなどのアプリや格安スマホ会社を利用する人が増えたことに伴い、携帯電話番号を契約せずにスマートフォンを利用するユーザーは増えています。また、個人情報をできるだけ入力したくないと考え、携帯電話番号が必要となる「SMS認証」ができない…という人も増えつつあります。
実は、そういった人がSMSを使うための"回避方法"はいくつか存在しています。実際にSMS認証が可能になるのか、また安全性に問題はないのかなどについて解説します。

そもそもSMSとは?なぜ認証に使われるの?

ワンタイムパスワードを用いたSMS認証の流れ

そもそもSMS(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話番号を宛先に短いメッセージを送るサービスのことです。携帯電話番号を利用したサービスなので、SMSの送受信の際はキャリアが独自に保持して管理されている交換回線が使われます。そのため、送信には料金がかかり送信可能な文字数も制限があるメッセージサービスとなっています。

SMSは、個人間でのメッセージのやり取りを行うために利用するというよりも、「アプリの認証コードが送られてくるツール」というイメージのある方も多いのではないでしょうか。
送信料がかかるにも関わらずSMSが使われる理由は、携帯電話番号は身元確認をした上で契約する必要があり、偽装や複製が難しく本人確認に適していることが挙げられます。また万が一携帯電話番号が第三者に流出しても、SMSを受け取ることができるのは実際に電話番号を契約している端末のみのため、特にWebサービスやアプリの「二段階認証」を行うために使われることが多くあるのです。

SMS用の電話番号を取得できるアプリは存在する。でも…

しかし近年は様々なアプリを使って通話ができるようになり、必要性を感じないため携帯電話番号を契約していないという人も増えてきました。そんな人がSMS認証を行いたい場合に、SMSの受信用の携帯電話番号を取得する方法の一つとして、「無料で電話番号を取得できるアプリを使う」というやり方が挙げられます。
主に海外のアプリが多いようですが、アプリをインストールして各種情報・ID・パスワードを設定することで、無料で携帯電話番号を取得することができます。この方法を使えば、わざわざ契約の手続きを踏まなくてもすぐにSMS認証のために使える携帯電話番号を用意することができるのです。

ただし、このような方法を用いて取得した電話番号は、本来のSMS認証の目的である「確実な本人確認」ができるものであるとは言えません。サービスによっては、こういった電話番号では認証不可となるよう対策がなされていることもあります。
また、そもそも電話番号を取得するためには氏名やEメールアドレス、住所などの個人情報を登録する必要があるサービスも多く、わざわざ個人情報の流出のリスクを抱えながら利用することになるためあまり良い方法とは言えないでしょう。

SMS認証の「代行」は利用しないで

また、同じく携帯電話番号を持っていない人がSMS認証を行うために、「SMS認証代行サービス」を行っている業者や個人を見かけることがあります。主にオークションサイトやSNS上で取引が行われていることが多く、1件1,000~2,000円ほどで請け負うと謳うものがほとんどです。しかしいざ利用してみると入金後に連絡がつかなくなったり、認証済みだといって送られてきたアカウントは利用不可だったり、といった詐欺に遭う被害が多数報告されています。過去にはアカウント転売による逮捕者も出ており、違法性が高い・違法行為に加担してしまう方法であると言えます。
違法な業者と取引をする中で個人情報が流出してしまう可能性も否定できないため、セキュリティの面からも、SMS認証の代行サービスを利用するのは避けるべきです。SMSは送信する際に料金が発生しますが、受信料は無料のためSMS認証で利用する分には費用はかかりません。費用面で考えても、自身できちんと手続きを踏んで携帯電話番号を取得したほうがより安全で確実です。

携帯電話番号は通話にあまり使わないから…と思っても、SMSが必要になる場面は意外とあるものです。無料でSMS受信用の番号を取得できるアプリは存在するものの、その利用は正規の方法ではないため、あくまで自己責任であることを理解して利用する必要があります。本来のSMS認証の役割を考えて安心・安全に利用するならば、面倒でも「自分自身が利用できる個人の携帯電話番号」を契約して利用しましょう。